Xserver障害時の復旧手順と注意点
コーポレートサイト | 2025.12.4
Xserver障害時の復旧手順と注意点
目次
- Xserverでも障害は起こる。だからこそ“正しい対応フロー”が重要
- Xserver障害の種類と初動で行うべき判断ポイント
- サーバー全体障害の確認と対処
- 個別アカウント障害の確認と復旧
- WordPress障害の確認と復旧方法(テーマ問わず)
- メール障害の確認と対処
- データベース(MySQL)関連の障害と確認ポイント
- DNS設定ミスによるアクセス不能の復旧
- 障害時に“絶対やってはいけない”対処方法
- 障害発生前に準備すべきチェックリスト
- まとめ安全な復旧は“原因の切り分け”と“誤った対応をしないこと”が重要
- 問い合わせいただいた方限定で配布中
- サーバートラブルに備えたい方へ
- 記事監修
- ホームページ制作に関するお問い合わせ
- 株式会社 エディトデザインについて
Xserverでも障害は起こる。だからこそ“正しい対応フロー”が重要
エックスサーバーは国内でも安定性が高いことで知られています。しかし、100%障害が起きないサービスは存在しません。
法人サイトを運営している場合、障害発生時の初動を誤ると、復旧が遅れるだけでなく、メール不達やデータ破損など二次被害につながります。
今回は、Xserver障害発生時に Web担当者が安全に復旧へ進むための実務レベルの手順 を体系的にまとめました。サーバー全体の障害から、WordPressの不具合、メール障害、DNSトラブルまで網羅して解説します!
Xserver障害の種類と初動で行うべき判断ポイント
障害時の対応で最も重要なのは、“原因の切り分け” です。いきなり設定を操作したり、バックアップから復元するのは厳禁です。
まずは次の分類に沿って原因を切り分けます。
- サーバー全体障害の可能性
- 個別サーバー(アカウント)の障害
- WordPress・アプリ側の障害
- メール障害
- DNS設定ミス
- 外部サービス(CDN・WAF外部)の影響
切り分けを行うだけで、復旧速度が大幅に向上します。
サーバー全体障害の確認と対処
公式の「サーバー障害情報」を必ず確認する
Xserverは障害発生時、必ず公式サイトに情報が掲載されます。
症状が急増する時間帯(朝・昼・夕方)は特に影響を受けやすいため、まずは公式ページを確認します。
公式が障害を認識し、調査中や復旧作業中であれば、ユーザー側で行うことはありません。無理に設定を変更したり、DNSを触るのは逆効果です。
“復旧を待つべき状態” を見極める
以下の状況は、復旧を待つのが最も安全です。
- 複数サイトが同時に落ちている
- メール送信・受信も同時に不能
- サーバーパネルへログインできない
- FTP / SSHも不通状態
これらはXserver側のネットワーク・ハードウェア・システム障害の可能性が高く、ユーザー側で変更すると混乱を招きます。
個別アカウント障害の確認と復旧
サーバーパネルにログインできるか
ログインできる場合、障害は軽度で局所的な可能性があります。
エラーログの確認
エラーログは復旧への最短ルートです。
WordPressのエラー、PHPエラー、アクセス過負荷などが具体的に記録されています。
PHPバージョンを疑う
更新直後にサイトが落ちた場合、PHPバージョンの不一致が原因であることが多いです。
古いテーマやプラグインではPHP8系でエラーになることもあります。復旧のため、一時的に旧バージョンへ戻すのは有効です。
WordPress障害の確認と復旧方法(テーマ問わず)
WordPressはテーマ・プラグイン・PHPの影響を受けやすく、Xserverの障害と誤認されがちです。
テーマ・プラグインの無効化で切り分ける
管理画面に入れない場合は、
- FTPで /wp-content/plugins をリネーム
- それでも復旧しない場合は /wp-content/themes/現在のテーマ名 を一時変更
という手順で切り分けます。
.htaccessの破損を疑う
リダイレクトループや500エラーの場合、.htaccessの破損が多発します。WordPress初期状態の内容を再生成すると改善するケースが多いです。
メール障害の確認と対処
企業メールでは、メール障害が重大なトラブルにつながります。
送受信どちらの障害か切り分ける
- 送信できない
- 受信できない
- 特定の宛先だけ不達
これらはそれぞれ別の原因であることが多いです。
SPF / DKIM設定の誤り
DNS移行後は特に多い障害です。Gmail・Microsoft系は認証に厳しく、SPF誤設定でメールが即ブロックされる場合があります。
大量送信によるアカウント制限
迷惑メール扱いとなると、サーバー側で送信制限がかかります。こうなると専用フォームから解除申請が必要です。
データベース(MySQL)関連の障害と確認ポイント
DB接続エラー(Error establishing a database connection)
多くの場合は以下の原因です。
- wp-config.phpの設定誤り
- DBパスワード変更後の未反映
- DBサーバー負荷
XserverではDBサーバー番号が異なるため、設定値を再確認します。
DNS設定ミスによるアクセス不能の復旧
DNSは一度誤設定すると、復旧に数時間かかるため注意が必要です。
ネームサーバー変更直後は特に注意
エックスサーバーのネームサーバーへ切り替えた直後は、反映待ちで一時的に“アクセスできる端末/できない端末”が混在します。慌てて再変更すると、かえって混乱が長引きます。
障害時に“絶対やってはいけない”対処方法
誤った復旧方法は、障害を悪化させます。
- いきなりバックアップ復元を実行
- ネームサーバーを短時間で何度も変更
- WAFやセキュリティ設定を手当たり次第にOFF
- 必要なログを消してしまう
- 理由なくPHPバージョンを変える
- 外部CDNを突然OFFにする
正しい手順を守れば、復旧負荷は確実に下がります。
障害発生前に準備すべきチェックリスト
ログ取得設定の確認
アクセスログ、エラーログを有効化しておくことで原因特定が容易になります。
バックアップ設定を理解しておく
Xserverは自動バックアップがありますが、「復元は有料」「DBは別管理」などの仕様を事前に確認しておくことが重要です。
DNS管理場所を把握しておく
- エックスサーバーで管理
- ドメイン会社で管理
- Cloudflareで管理
どこにあるか分からない状態は非常に危険です。
通知メールの受信設定を整える
障害・容量不足・更新期限切れなどの通知を確実に受け取れるようにしておきます。
まとめ
安全な復旧は“原因の切り分け”と“誤った対応をしないこと”が重要
Xserverの障害対応で最も重要なのは、
- 正しい切り分け
- 誤った操作をしない
- 復旧までの流れを理解しておく
という3点です。
法人のWeb担当者は、障害時の初動を誤ると会社全体に影響が及びます。
今回の内容をチェックリストとして活用し、普段から準備を整えておくことで、障害発生時でも安全かつ最短で復旧に向かうことができます。
問い合わせいただいた方限定で配布中
Xserverで障害が発生した際、 「何から確認すればいいのか分からない……」というWeb担当者の方から多く相談をいただくため、安全に障害対応ができるよう以下の2点をまとめた資料を作成しました。
1. 『社内向け・Xserver障害対応マニュアル(PDF)』
障害発生時の初動対応、原因切り分け、復旧判断、社内報告テンプレートをまとめた実務向けマニュアルです。
2. 『Xserver 障害チェックシート(スプレッドシート)』
抜け漏れなく対応できるチェック式のシート。そのまま社内の障害対応ルールとして利用できます。
上記2点を、問い合わせいただいた方限定で無料配布しています。
障害対応の標準化や、Web担当者の業務効率化にぜひご活用ください。
サーバートラブルに備えたい方へ
Xserverで障害が発生した際の復旧手順や注意点をまとめています。関連情報も参考にしてください。
記事監修
桐石 真澄(テクニカルマネージャー)
管理栄養士の大学を卒業後、エディトデザインでWebデザイン・開発のスキルを積む。15年以上にわたりWebサイト構築・運用に携わり、不動産・建築関連の案件に多く関わる中で専門知識を深め、2020年には宅地建物取引士資格を取得。法律・IT・デザインの知見を活かし、信頼性と実用性の高いコンテンツ制作を行う。
ホームページ制作に関するお問い合わせ
ご相談・お問い合わせは、お電話または専用フォームよりお気軽にお問い合わせください。
ご希望の場合、新規お問い合せから制作の打ち合わせまで、Zoomなどでオンライン対応も可能です。
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「クリエイティブで企業を前進させる」をコンセプトに、
デザインとWebマーケティングでビジネスの課題を解決します。
コーポレートサイト・採用サイト・ECサイトなど幅広い分野の制作実績もございます。
会社名
株式会社 エディトデザイン
住所
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