XserverでWordPressを高速化する方法|キャッシュ設定と画像・CSS最適化の実践ガイド
コーポレートサイト | 2025.11.25
XserverでWordPressを高速化する方法|キャッシュ設定と画像・CSS最適化の実践ガイド
目次
はじめに
Webサイトの表示速度は、ユーザー満足度だけでなく、SEO評価や広告の成果にも大きく影響します。
特にWordPressサイトは、テーマ構成やプラグインの使い方次第で、表示速度に大きな差が生まれます。
今回は、エックスサーバー(スタンダード)× 自作WordPressテーマを前提に、
「キャッシュ設定」「画像最適化」「JavaScript・CSS最適化」「表示速度の計測方法」「やってはいけない設定」
この4つに特化して、実務でそのまま使える高速化ノウハウを解説します!
WordPress高速化が重要な理由
ページの表示が遅いと、ユーザーの離脱率は大きく上昇します。
さらにGoogleは、ページ表示速度を検索順位の評価要素として正式に採用しています。
表示速度が遅いだけで、
・アクセス数が減少する。
・コンバージョン率が下がる。
・広告のCPAが悪化する。
といった複合的な悪影響が発生します。
そのため、WordPressの高速化は「技術的対策」ではなく「集客と売上のための施策」として捉える必要があります。
Xserverスタンダードにおけるキャッシュ設定の基本
Xserverのサーバーキャッシュとは
Xserverには、サーバー側で自動的にHTMLをキャッシュする仕組みが用意されています。
これにより、PHPやデータベースへのアクセス回数が減り、表示速度が大幅に向上します。
WordPress側でキャッシュプラグインを入れなくても、まずはこのサーバーキャッシュの有効化が最優先となります。
Xserverでキャッシュを有効化する手順
Xserverサーバーパネルにログインし、「高速化」→「Xアクセラレータ」を開きます。
静的キャッシュとブラウザキャッシュを有効に設定します。反映後は数分〜数十分待ってから動作を確認します。
自作テーマの場合、キャッシュと相性が悪い処理が入っていないかも同時に確認しましょう。
画像最適化による高速化
画像が表示速度を遅くする最大要因
WordPressサイトが重くなる原因の多くは、画像の容量過多です。スマートフォンでのアクセスでは、特に致命的な速度低下を引き起こします。
対策の基本は以下の3点です。
・画像サイズを表示サイズに合わせる。
・WebP形式など軽量フォーマットを使う。
・不要な高解像度画像を使わない。
画像の圧縮とWebP対応
アップロード前に画像を圧縮するだけでも、ページの表示速度は大きく変わります。Photoshopやオンラインツールで圧縮した上でアップロードしましょう。
さらにXserverでは、画像のWebP変換に対応した設定も可能です。WebP形式はJPEGやPNGよりも軽量なため、読み込み速度が大きく改善します。
JavaScript・CSS最適化の考え方
読み込みを最適化しないと表示が遅くなる
JavaScriptやCSSが増えすぎると、表示までに時間がかかるようになります。
特に自作テーマの場合、不要なライブラリや重複したCSSが含まれているケースも多く見られます。
以下のポイントを必ず見直しましょう。
・使用していないJavaScriptの削除。
・不要なCSSの整理。
・外部ライブラリの読み込み数の削減。
遅延読み込み(defer・async)の活用
JavaScriptは、表示に直接関係のないものについては遅延読み込みを設定します。これにより、HTMLの描画が優先され、体感速度が大きく向上します。
CSSもファーストビューに必要なものだけを先読みし、そのほかは遅延させる設計が理想です。
PageSpeed Insightsでの表示速度の計測方法
表示速度は必ず数値で確認する
高速化の効果は「体感」だけで判断してはいけません。必ずPageSpeed Insightsなどの計測ツールを使って、数値で判断します。
測定時に見るべき主な指標は以下です。
・LCP(最大コンテンツの表示時間)
・INP(操作への応答性)
・ CLS(レイアウトのずれ)
改善指示はすべて鵜呑みにしない
PageSpeed Insightsの改善指示は非常に有用ですが、すべてを完全に対応する必要はありません。機能性やデザインを犠牲にしてまで点数だけを追うのは本末転倒です。
現実的には、モバイルで70点以上。PCで85点以上。をひとつの目安として運用するのがおすすめです。
やってはいけない高速化設定
キャッシュ系プラグインの多重導入
キャッシュプラグインを複数同時に使用すると、表示崩れや管理画面不具合の原因になります。XserverのサーバーキャッシュとWordPress側のキャッシュが衝突するケースも多いため、役割を明確に分けましょう。
無理なJavaScript圧縮・結合
JavaScriptやCSSの結合・圧縮を過剰に行うと、スクリプトが正常に動作しなくなることがあります。特に自作テーマでは、影響範囲が特定しづらいため慎重に行う必要があります。
表示テストを行わずに変更する
高速化設定は、必ず本番反映前後で以下を確認しましょう。
・トップページ
・下層ページ
・フォーム
・JavaScriptの動作
見た目だけでなく、機能面まで必ずチェックすることが重要です。
高速化は「一度やって終わり」ではない
WordPressの高速化は、一度設定して終わりではありません。コンテンツが増え、画像が追加され、機能が拡張されることで、再び重くなっていきます。
定期的にPageSpeed Insightsで計測し、
・画像容量・
・JavaScriptの増減
・CSSの肥大化
これらをチェックし続けることが、安定した高速表示につながります。
まとめ
Xserverスタンダード環境でも、キャッシュ設定・画像最適化・JavaScript・CSS最適化・
正しい速度計測を正しく行えば、WordPressサイトの表示速度は大きく改善できます。特に自作テーマの場合は、不要な処理を減らせる余地が大きいため、高速化の効果も出やすいのが特徴です。
ぜひ今回の内容を参考に、段階的に表示速度の改善を進めてみてください。
サイト高速化を目指す方へ
XserverとWordPressでサイト高速化するためのキャッシュ設定や改善ポイントを解説しています。
WordPress高速化のためのキャッシュプラグイン徹底比較
記事監修
桐石 真澄(テクニカルマネージャー)
管理栄養士の大学を卒業後、エディトデザインでWebデザイン・開発のスキルを積む。15年以上にわたりWebサイト構築・運用に携わり、不動産・建築関連の案件に多く関わる中で専門知識を深め、2020年には宅地建物取引士資格を取得。法律・IT・デザインの知見を活かし、信頼性と実用性の高いコンテンツ制作を行う。
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