サブドメイン運用の落とし穴と対策【Xサーバー編】
コーポレートサイト | 2025.9.5
サブドメイン運用の落とし穴と対策【Xサーバー編】
目次
Xserverで複数のサービスやサイトを運用する際に便利なのがサブドメインです。メインサイトとは別に独立したサイトを作ることで、管理やアクセス解析を分けられるなどのメリットがあります。しかし、安易な運用は思わぬトラブルを招くことも少なくありません。
今回は、会社のWEB担当者向けにサブドメイン運用の落とし穴と具体的な対策を解説します!
サブドメインとは
サブドメインとは、メインドメインの前に付ける文字列で、URLとしては sub.example.com の形になります。
これにより、同じドメイン内で複数のサイトを独立して運用できるため、サービスごとに管理を分けたい場合に便利です。
ただし、設定や運用を誤るとSEO評価の分散やアクセス解析の混乱などの問題が生じます。
サブドメイン運用でよくある落とし穴
1. SEO評価の分散
サブドメインはメインドメインと別サイトとして検索エンジンに認識されます。
そのため、サブドメインにコンテンツを集めすぎるとメインドメインのSEO評価が分散し、意図した検索順位が上がりにくくなるケースがあります。
2. サイト管理の複雑化
サブドメインごとにWordPressやCMSを導入する場合、管理画面やバックアップ、セキュリティ対策が増えるため、運用工数が膨らみます。
特に複数人で運用している場合は、権限設定や更新作業の混乱に注意が必要です。
3. SSL設定の不備
XserverではサブドメインごとにSSL設定を行う必要があります。
SSLを設定していないサブドメインは「保護されていない通信」と表示され、ユーザーの信頼を損なう可能性があります。
4. DNS設定のミス
サブドメインを追加する際は、XserverのサーバーパネルでDNSレコードを正しく設定する必要があります。
特にAレコードやCNAMEレコードの誤りは、サブドメインにアクセスできなくなる原因となります。
5. コンテンツ重複のリスク
メインドメインとサブドメインで同じコンテンツを掲載すると、検索エンジンに重複コンテンツとして認識される可能性があります。
SEO面で不利になるため、サブドメイン用に独自のコンテンツを用意することが重要です。
Xserverでのサブドメイン運用の対策
サブドメイン追加手順の確認
- Xserverサーバーパネルにログイン
- 「ドメイン設定」→「サブドメイン設定」
- 対象ドメインを選択してサブドメインを追加
- SSL設定も同時に有効化
これにより、基本的な設定ミスを防ぎ、すぐに安全な通信環境で運用できます。
管理の効率化
- サブドメインごとにCMSを導入する場合は、共通の管理ルールやバックアップ手順を作る
- 権限管理を明確にし、更新担当者を限定する
- アクセス解析ツールでサブドメインごとのデータを別々に計測
SEO面の対策
- サブドメインとメインドメインでコンテンツが重複しないようにする
- 内部リンクやナビゲーションを工夫して、メインドメインのSEO評価を補完できるようにする
- サイトマップを更新して、検索エンジンに正しくインデックスされるようにする
SSL・DNSの確認
- サブドメイン追加後は必ずブラウザでSSL証明書の有効性を確認
- DNSレコードの反映には数時間かかる場合があるため、即時アクセスできなくても慌てない
まとめ
サブドメインはXserverで複数サービスを運用する際に非常に便利ですが、運用を誤るとSEO評価の分散や管理工数増加、アクセス不可などのトラブルを招きます。
今回紹介した落とし穴と対策を押さえることで、会社のWEB担当者は安全かつ効率的にサブドメインを運用できます。
サブドメイン運用は「設定ミスを防ぐ」「管理を効率化する」「SEOリスクを最小化する」ことが成功の鍵です。
運用でお困りの方へ
複数ドメイン運用を検討している方、サーバー設定/移行で困っている方はこちらの記事もご確認ください。
【Wix/Shopify/さくらから】Xサーバー移行時の注意点まとめ
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記事監修
桐石 真澄(テクニカルマネージャー)
管理栄養士の大学を卒業後、エディトデザインでWebデザイン・開発のスキルを積む。15年以上にわたりWebサイト構築・運用に携わり、不動産・建築関連の案件に多く関わる中で専門知識を深め、2020年には宅地建物取引士資格を取得。法律・IT・デザインの知見を活かし、信頼性と実用性の高いコンテンツ制作を行う。
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