複数ドメイン運用でありがちなミスと対処法
コーポレートサイト | 2025.9.9
複数ドメイン運用でありがちなミスと対処法
目次
会社のWebサイトを複数ドメインで運用することは、ブランド戦略やサービスの拡張に有効ですが、設定や運用を誤ると思わぬトラブルにつながることがあります。特にXserverで複数ドメインを管理する場合、DNS設定やSSL設定、SEO面での注意点を押さえておかないと、検索順位の低下やアクセス不可などの問題が発生する可能性があります。
今回は、会社のWEB担当者向けに、複数ドメイン運用でありがちなミスと具体的な対処法を解説します!
複数ドメイン運用のメリットと注意点
複数ドメインを運用することで、以下のメリットがあります。
- サービスごとにサイトを分けて管理できる
- ブランドごとに独自のドメイン戦略を立てられる
- メールアドレスやアクセス解析をドメイン単位で分離できる
しかし、メリットと引き換えに、設定ミスや管理の複雑化によるトラブルが起こりやすくなります。特にXserverでは、サーバーパネル上での操作やDNS設定の反映などが必要で、操作手順を誤るとサイトが表示されないことがあります。
よくあるミスとその原因
1. DNS設定の誤り
複数ドメインを追加する際、DNSレコードを正しく設定しないと、サイトにアクセスできなくなる場合があります。
特にAレコードやCNAMEレコードの誤りは、Xserverでのドメイン追加直後によく発生します。
対処法
- サーバーパネルでドメイン設定を再確認
- Aレコード、CNAMEレコードの値が正しいかチェック
- 反映まで最大72時間かかることを念頭に置く
2. SSL証明書の設定忘れ
複数ドメインを運用する場合、各ドメインごとにSSLを有効化しないと、「保護されていない通信」と表示され、ユーザーの信頼を損ないます。
対処法
- Xserverサーバーパネルで「独自SSL設定」を確認
- サーバーで自動SSLを有効化する
- SSL証明書が正しく反映されているかブラウザで確認
3. ドメインごとのCMS管理ミス
複数ドメインでWordPressやCMSを導入する場合、管理画面やバックアップ、更新作業が混乱することがあります。
更新担当者が異なる場合や権限管理が不十分だと、誤ったサイトを更新してしまうリスクがあります。
対処法
- サイトごとにバックアップを定期的に取得
- 権限管理を明確化し、担当者を限定
- 更新作業の手順書を作成して統一
4. SEO評価の分散
複数ドメインで同じ内容のコンテンツを掲載すると、検索エンジンに重複コンテンツとして認識され、SEO評価が分散します。
結果として、どのドメインも思うように検索順位が上がらないことがあります。
対処法
- ドメインごとに独自コンテンツを用意
- 内部リンクやサイト構造を整理して評価を集中
- サイトマップを更新して検索エンジンに正しくインデックスされるようにする
5. メール設定の混乱
複数ドメインを運用すると、メールアドレス管理も複雑になります。
設定ミスによりメールが届かない、送信できない、といったトラブルも発生します。
対処法
- ドメインごとにMXレコードを正しく設定
- メールアカウントの命名ルールを統一
- 必要に応じてテスト送信で確認
Xserverで複数ドメインを安全に運用するポイント
- ドメイン追加時は必ずサーバーパネルで手順を確認
- SSL・DNS・CMSの設定を1つずつ確実に行う
- 変更後はブラウザや解析ツールで正常に反映されているかチェック
- 更新作業やバックアップの手順を統一して担当者間で共有
まとめ
複数ドメイン運用は、正しく設定すれば管理やブランド戦略の自由度を高められます。しかし、DNS設定の誤り、SSL未設定、CMS管理ミス、SEO評価の分散などの落とし穴を放置すると、大きなトラブルにつながります。
Xserverで複数ドメインを運用する際は、設定手順の確認、SSLとDNSの適切な管理、更新担当者の統制、SEO対策の徹底が成功の鍵です。これらを押さえて、安全で効率的な運用を目指しましょう。
複数サイトを管理している方へ
複数ドメイン運用時のミス回避方法はこちらの記事をご覧ください。
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記事監修
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管理栄養士の大学を卒業後、エディトデザインでWebデザイン・開発のスキルを積む。15年以上にわたりWebサイト構築・運用に携わり、不動産・建築関連の案件に多く関わる中で専門知識を深め、2020年には宅地建物取引士資格を取得。法律・IT・デザインの知見を活かし、信頼性と実用性の高いコンテンツ制作を行う。
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