.htaccess設定でリダイレクトが効かないときの対処法
コーポレートサイト | 2025.9.2
.htaccess設定でリダイレクトが効かないときの対処法
目次
.htaccess設定でリダイレクトが効かないときに確認すべきポイント
Webサイトの運用において、リダイレクト設定はSEOにもユーザビリティにも欠かせません。特に「Xserver(エックスサーバー)」を利用している企業サイトでは、.htaccessファイルを用いたリダイレクトがよく使われます。しかし「設定したのにリダイレクトが効かない」というトラブルに直面するケースも少なくありません。
今回は、「xserver リダイレクト 効かない」「htaccess 設定 ミス」といった悩みに対して、原因と解決法を解説します!
リダイレクトが効かないときによくある症状
- 設定してもページがそのまま表示される
- リダイレクトがループしてしまう
- サーバーエラー(500 Internal Server Error)が出る
- 一部のページだけリダイレクトされない
これらの症状の多くは、.htaccessファイルの書き方や設置場所のミスが原因です。
.htaccessとは
.htaccess(エイチティーアクセス)は、Apacheサーバーの動作をディレクトリ単位で制御する設定ファイルです。Xserverでも利用でき、リダイレクトやアクセス制御、キャッシュ設定など多様な用途があります。
ただし1文字でも記述を誤ると正常に動作せず、サイト全体がエラーになることもあるため注意が必要です。
リダイレクトが効かない主な原因と解決方法
1. .htaccessファイルの設置場所が間違っている
Xserverの場合、対象ドメインの公開ディレクトリ直下(通常は/public_html/)に.htaccessを設置する必要があります。サブディレクトリでリダイレクトを設定したい場合は、そのディレクトリ直下に配置してください。
設置場所を誤るとリダイレクトが反映されません。
確認ポイント
- Xserverサーバーパネル → 該当ドメインの「ファイルマネージャー」から場所をチェック
- WordPressを利用している場合は、wp-config.phpと同じ階層に設置されているか確認
2. 記述ルールのミス
リダイレクト設定には複数の書き方が存在します。誤った書式を使うと、意図通りに動作しません。
例:301リダイレクト(恒久的リダイレクト)
Redirect 301 /old-page.html https://example.com/new-page.html
例:RewriteRuleを使う場合
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/old-page/$
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/new-page/ [R=301,L]
ありがちなミス
- RedirectとRewriteRuleを混在させて書いている
- スペースやスラッシュの位置を誤っている
- [R=301,L] を書き忘れて一時リダイレクトになる
3. RewriteEngine On が書かれていない
RewriteRuleを使う場合、冒頭に
RewriteEngine On
が必要です。これがないと条件分岐や書き換えが有効化されず、リダイレクトは動きません。
4. キャッシュの影響
ブラウザやサーバーのキャッシュにより、リダイレクト設定を変更してもすぐに反映されないことがあります。
対策としては、以下を試してください。
- ブラウザキャッシュを削除
- シークレットモードで確認
- Xserverの「サーバーキャッシュ設定」を一時的にオフ
5. 優先順位の問題
.htaccessには複数の設定を記述できますが、上から順に処理される点に注意が必要です。
例えば、先に別のリダイレクトやRewriteRuleが動作してしまい、下の記述が無視されるケースがあります。
解決策は「重要なルールを上に記載する」ことです。
6. WordPressとの競合
WordPressを利用している場合、.htaccessにはデフォルトで以下のようなリライトルールが書かれています。
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
この範囲内に独自ルールを記述すると、WordPressの設定に上書きされて効かなくなる場合があります。
解決方法は、独自ルールを「# BEGIN WordPress」より上に書くことです。
7. mod_rewriteが有効化されていない
通常、Xserverではmod_rewriteはデフォルトで有効化されていますが、特殊な設定変更や他社サーバーへの移転直後などでは無効化されていることがあります。
サーバーサイドでmod_rewriteが有効になっているか確認しましょう。
トラブルを防ぐためのベストプラクティス
- 変更前に必ず.htaccessのバックアップを取る
- 一行ごとに動作確認を行う
- 不要なリダイレクト設定を溜め込まない
- 正規化(wwwあり/なし、http→https)を早めに統一する
- Xserverサーバーパネルからもリダイレクト設定が可能なので、必要に応じてGUIで設定
まとめ
「Xserverでリダイレクトが効かない」というトラブルの多くは、.htaccessの設置場所や記述ミス、キャッシュの影響によるものです。特に、会社のWEB担当者が日常業務で触る際には「ちょっとした書き間違い」が原因で大きな影響を及ぼすこともあります。
今回紹介したチェックポイントを順に確認すれば、ほとんどのケースは解決可能です。
正しいリダイレクト設定を行い、SEO効果を最大化させましょう。
サーバー設定で困っている方へ
リダイレクトや設定トラブルの対処法はこちらの記事をご覧ください。
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記事監修
桐石 真澄(テクニカルマネージャー)
管理栄養士の大学を卒業後、エディトデザインでWebデザイン・開発のスキルを積む。15年以上にわたりWebサイト構築・運用に携わり、不動産・建築関連の案件に多く関わる中で専門知識を深め、2020年には宅地建物取引士資格を取得。法律・IT・デザインの知見を活かし、信頼性と実用性の高いコンテンツ制作を行う。
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