Google広告代理店の選び方と比較ポイント
コーポレートサイト | 2025.11.15
Google広告代理店の選び方と比較ポイント
目次
Google広告(Google Ads)は、広告運用の専門性が成果に直結する領域です。代理店選びを誤ると予算が無駄になるだけでなく、ブランド価値や獲得効率に悪影響を及ぼします。
ここでは、代理店を比較・選定するための実務的な判断軸と、面談や提案書で確認すべき具体的項目をわかりやすくまとめます。社内で最終判断をする際のチェックリストとしてそのまま使えます。
代理店選定の前に整理すべきこと
代理店を探す前に、まず自社の目標と制約を明確にしておきましょう。これがぶれていると、どの代理店でもうまくいきません。
- ビジネスの目的(売上・リード・来店など)
- 月次広告予算の目安(テスト期間の予算含む)
- 期待する成果指標(CPA、ROAS、CV数など)
- ターゲット(地域・年齢・顧客セグメント)
- 社内で広告に割ける工数(クリエイティブ作成、ランディングページ修正など)
これらを事前にまとめたうえで候補に相談すると、より現実的な提案を引き出せます。
比較すべき主要な判断軸
以下は代理店比較で必ずチェックすべき主要軸です。各軸で具体的に何を確認するかも合わせて示します。
実績(業界・規模・指標)
- 同業界や類似商材での運用実績を確認する。
- 目標達成のための指標(平均CPA、ROAS、獲得単価の実例)を提示できるか。
- 成果事例は単なる成功率だけでなく、施策内容(入札戦略、クリエイティブ、LP改善)まで説明できるか。
運用体制と担当者スキル
- 運用担当の経験年数、Google認定資格(Google Ads認定)を確認。
- 複数担当制か(戦略担当、運用担当、解析担当など)どういう体制で支援するか。
- 担当変更時の引き継ぎ体制が整っているか。
戦略設計能力
- 単なる配信作業でなく、「施策の目的」「ターゲティング設計」「KPI設計」「改善サイクル」を示す提案があるか。
- 検索広告・ディスプレイ・動画・P-MAX等、複数チャネルを組み合わせた戦略を提案できるか。
- クリエイティブ(広告文・画像・動画)やLP改善まで含めた包括的な提案が可能か。
レポーティングと分析力
- レポートの頻度(週次/月次)と内容(KPI、アクション、次ステップ)が明確か。
- データの可視化・ダッシュボード提供(GA4やLooker Studio連携)の有無。
- 改善施策の根拠(A/Bテスト結果、検索語句分析、ユーザーフロー)を示せるか。
コミュニケーションと対応速度
- 定例ミーティングの頻度と参加メンバーが明確か。
- 緊急時の対応フロー(トラブル発生時の連絡先・対応時間)を持っているか。
- 社内の意思決定プロセスに合わせた報告方法を柔軟に設計してくれるか。
料金体系と透明性
- 月額固定費+媒体費(広告費)の分離は明確か。成功報酬や成果連動型の有無と条件はどうか。
- 管理手数料や設定費、クリエイティブ制作費など追加費用がナレッジとして示されているか。
- 見積りの根拠(想定作業時間、CTR/CVR見込み)を開示しているか。
ガバナンス(アカウント権限・データ所有)
- 広告アカウント(Google Ads)・GA4・Search Consoleの権限設定はどのように行うか。
- データは誰が所有するか、アカウント移管時の対応はどうなるか。
- 契約解除時の引き継ぎ手順が明記されているか。
セキュリティとコンプライアンス
- 個人情報や広告主の機密情報の取り扱いポリシーがあるか。
- 広告ポリシー違反やブランドセーフティ対応の実績はあるか。
- GDPRや日本の個人情報保護法対応など、法令順守の体制があるか。
面談・RFPで必ず聞くべき質問
代理店候補と話すときに役立つ具体的な質問を挙げます。メモして使ってください。
- 似た業界(もしくは同規模)のクライアント実績を具体的数字で教えてください。
- 初動3ヶ月での施策と期待されるKPIは何ですか?
- 月次レポートで必ず提示される指標と改善提案の例を見せてください。
- クリエイティブ制作は内製ですか、外注ですか?費用感は?
- 広告アカウントの権限構成(管理者・編集者等)はどうしますか?
- 緊急時の連絡フロー、稼働時間、休日対応は?
- 契約解除時のデータ返却・アカウント移管はどう行われますか?
これらの回答で曖昧な点がある場合は要検証と判断しましょう。
代理店タイプ別のメリット・デメリット
代理店は得意領域や組織形態で特徴が分かれます。目的に合わせて適切なタイプを選びましょう。
大手広告代理店
- メリット:リソースが豊富で大規模アカウントにも対応、制作〜メディア横断施策が得意。
- デメリット:単価が高め、柔軟性に欠ける場合がある。
専門運用代理店(中小〜成長企業)
- メリット:運用ノウハウが豊富で柔軟な施策実行が可能。比較的費用は中程度。
- デメリット:制作リソースが限られる場合がある(外注が必要)。
フリーランス/個人運用者
- メリット:コストが抑えられ、スピード感が高い。担当者と直接やり取りできる。
- デメリット:人的リスク(病欠や退職)、スケールの限界。
マーケティング支援系(総合コンサル)
- メリット:広告以外の施策(SEO、MA、CRM)と組合せた戦略設計が可能。
- デメリット:広告に特化した運用力が弱い場合がある。
実務チェックリスト(候補3社を比較するときに使える)
以下は、比較表にそのまま使える簡易チェックリスト項目です。各社に対して○/△/×で評価してください。
- 実績(同業界)
- 初動戦略の具体性
- 運用担当の経験と人数
- レポーティングの質(例:Looker Studio提供)
- クリエイティブ制作の可否と品質
- 料金の透明性(見積りの内訳)
- アカウント権限と移管ポリシー
- セキュリティ・コンプライアンス対応
- コミュニケーション頻度と体制
- 契約解除時の対応
よくある失敗と回避策
- 目的が曖昧なまま代理店に丸投げする → 自社KPIを明確化してから相談する。
- 料金だけで決める → 運用の質と成果を見比べる(安い=手の抜き運用の場合がある)。
- レポートを受け取るだけで改善アクションがない → 提案の実行まで責任を持たせる契約にする。
- アカウント権限を代理店に完全委譲する → 管理者権限は広告主側に残すか、明確な移管ルールを設定する。
契約時の注意点(条文で確認すべきポイント)
- 業務範囲の明確化(運用のみ/制作含む/広告費管理まで)
- 成果報酬の定義(何をもって成果とするか、測定方法)
- 契約期間と解約条項(最低契約期間や解約予告)
- 知的財産・広告素材の帰属(クリエイティブの所有権)
- 非開示契約(機密情報の取り扱い)
- アカウント移管・データ返却の手順
まとめ
代理店選びは、単に「安い」「近い」「親切」といった表面的な基準ではなく、実績・戦略力・運用体制・透明性の4点を軸に判断することが重要です。
候補の提案を受ける際は、上記のチェックリストと質問を使って比較し、社内の目標と整合するかを最終判断の基準にしてください。最終的には、信頼できるパートナーシップが長期的な広告成果に繋がります。
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